骨格診断に行ったら変身願望が少し薄れた話。

はてなブログとWoman賃貸さんが「#私の自立」というお題キャンペーンを行っていた。

好きなライターさんが参加していたこともあって私も書いてみたところ、ありがたいことに優秀賞を受賞させていただいた。

はてなブログとの特別お題キャンペーン「#わたしの自立」の結果が発表されました! 【Woman.CHINTAI】

 

ソウ・エクスペリエンス社さんの「選べる体験ギフト」を贈っていただけたので

私は迷わず「骨格診断」を選んだ。

 

骨格診断。

SNSや雑誌にその字が躍り、専用の本まで売られている。

 

雑誌や本でチェック項目を選択しても自分がどのタイプなのか分からない事、

いつも似たような服装になってしまうので、お洒落道に足を踏み入れたい…。

そんなわけでお洒落に苦手意識を持つ私が、骨格診断に行ってきました。

 

最初に「なりたいイメージ」の丁寧なヒアリングを受け、

好きな系統のファッション分析シートに記入をして、

ワンピースに着替えボディタッチ、何種類かの洋服を着ては脱いでを何度か繰り返す。

 

診断結果はストレートだった。

筋肉がつきやすく、メリハリのある身体とのこと。

私は小胸ギャルソンなので「メリハリのある身体」と言われてもピンとこなかったが、ストレートと言われて妙に納得した。と、同時に少しがっかりしたのも事実だ。

 

私はずっと、華奢で触れたら折れてしまいそうな身体になりたかった。

 

※これは「ストレートの人が華奢ではない」と言っているわけではなく(というか、ストレートに華奢な人はいる。)

「私が」華奢な身体ではない、という話なのでそこんとこよろしくな!

 

 

 

私には幼馴染がいた。その子はとても華奢な子だった。

私も彼女のようになりたいなぁと幼いながらに思っており、その願望は20数年にわたって私の身体にへばりついていた。

 

骨格診断を行ってくれた方に

「ストレートかぁ~どおりで体重が落ちても華奢にはならないわけですわ~」

と笑って言ったら、気持ちの良い笑顔で「チョロ美さんは、華奢を諦めましょう!」と言ってもらえた。

誰かにとってはそれは死の宣告かもしれないけれど、私にとっては福音だった。

 

持って生まれたものだからしょうがないか、といい意味で諦めがついた。

似合うスタイリングも、シンプルでベーシックなものであると言われたので、

だったら余計なものを削ぎ落そうと思えた。

そうしたら、コンプレックスも変身願望も少しずつ剥がれていった。

 

「なんで変身願望?」となるかもしれないけれど、私はメイクで変身願望を満たしていた。

勿論、メイクをすることで全くの別人!整形級!となるのは楽しい。

が、なんだか最近ちょっと疲れてしまった。

趣味を疲れると思うのはとても悲しいので、どうしてそうなったのかあれこれ考えてみた。

 

変身するほどにメイクをしないと、好きな自分になれない。

それはつまり、私は私の顔が好きじゃないということだ。

私は私と一生付き合っていかなきゃいけないのに、好きじゃない自分と一生付き合わなきゃいけないのはめちゃくちゃしんどい。

 

憧れの女優さんやモデルさんなどの有名人にメイクを寄せるのに、私はちょっと疲れてしまったのかもしれない。

だって、どう頑張っても100%彼女たちにはなれないのだから。

彼女たちは、もともと美しい顔面を持っているが、彼女自身に似合うメイクを施している。

100%彼女たちになることは諦めた。

50%の憧れをメイクブラシにのせて、残りの50パーセントは私に似合うメイクをしよう。

 

骨格診断にいっておいて、結局メイクかよ!となったが、

服装に合わないメイクをしたってトータルバランスが悪いもの。

 

 

 

 

松には松の美しさがある。

けれど、松は桜になりたかった。華やかで見る者の心を奪う桜になりたかった。

でも、自分には桜になれないことを知っている。

少しでも桜になりたくて、試行錯誤して花をつけてみたり、葉を桜色に染めていた。

なんだか違うと思っても自分が満足していたから、滑稽だと笑われても辞めなかった。

ある日、松は、松の良さを滾々と語ってくれる人と出会った。

松の美しさをその人の口から聞くことはこそばゆかったが、段々と

「自分は松だから。松には松の良さがあるんだ。じゃあ、その良さを出していこう。」

と思えた。

とでも言えばいいのだろうか。

 

 

変身願望が薄れたので、飾っていたセーラームーンの玩具を売りに出した。

そしたら、なんだかちょっとすっきりした。

 

もう玩具がなくても私はメイクする楽しさを知っている。変身する楽しさも知っている。

でも、自分ではない別人になりたいと以前ほど強く思っていない。

 

勿論、今でも宇垣アナにも深キョンにも石原さとみにも池田エライザちゃんにも小松奈々ちゃんにもファンビンビンにも佐々木希にもなりたい気持ちはあるけれど、

以前よりもその気持ちは薄まった。

 

コンプレックスが少しだけ剥がれ落ちたような気がする。

 

骨格診断にいったら服選びがめちゃくちゃ楽しくなったので、1年後にとってもお洒落な綺麗なお姉さんになってる予定なので1年後がはちゃめちゃに楽しみです!

 

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 ムーンプリズムパワーを借りなくても、楽しくお洒落ができるようになったお話。